ページ

2012年9月16日日曜日

9/14 矢内原さん 3日目

 今日は1限からの授業です。数人の子どもたちが早めに体育館に来ていました。矢内原さんは座りながら、その子たちに話しかけ、全体が集まるのを待ちます。講師と子どもたちの距離がぐっと縮まっている様子です。
 今日の目標は前回の教訓を活かして、並ぶときはしっかり並ぶ、必要ないときにおしゃべりしないです。さすが六年生!こういう目標が出てくるんですね。
まず最初は準備運動&柔軟です。体側を伸ばし、開脚をしたり、屈伸をしたり。柔軟は少々ハードな内容です。出来ないからや~めた~みたいな様子の男の子が、チラホラいました。すかさず矢内原さんの手が伸びます。矢内原さんに背中を押されて、柔軟に悪戦苦闘する子もいればすごく柔らかくて開脚した状態で上体がぺたりと床に付く子も。それぞれ違う体です、どうやって自分の体を扱えるかいつも以上に体を動かす中で、それも学べるといいですね。
 続いて歩きのステップの組み合わせで、列の移動を行いました。正面向いたり、後ろ向いたり近づいたり離れたりここまでがウォーミングアップです。
 そして、前回の重い・軽いのお題から作られたグループによる動きの復習。重い身体を軽い身体が超えていくことで移動していきます。重い身体のバリエーション、軽い身体の超えていく方法にもバリエーションがあり、それが様ざまに組み合わさっていて、グループ毎におもしろいフレーズが出来ています。
 続いて、今日の本題です。紙とえんぴつ用意して、何をするかと言うと「イメージってみんな何だと思いますか?」という矢内原さんの問いかけで始まりました。色・空間・行動の各キーワードに対して、5つずつ自分の答えを書きだします。「好きな色を5つ」「好きな場所を5つ」「好きな仕草を5つ」
 好きな色と言っても単に「青」という答えではなく、海の青’‘晴れた空の青など「想像してください」!なるほど!子どもたちの答えは、「雪の白」「さくらのピンク」「赤白帽の赤」などなど色々出ました。そしてそれぞれが5つの中から1番好きな色を選び、今度はその言葉を手の振りにしてみます。考え込まずに思いついたままパッと動きにして、一人ずつ矢内原さんが見てまわりました。
 一人ひとりの動きが出たら、今度はグループ作業です。4つのグループに別れ、それぞれの動きをつなげます。自分の動きをグループ内で発表し、人の動きを見て覚え、ひとつなぎの動きとしてやれるように練習しました。ほどよいところでグループ毎に発表です。「色」というキーワードから動きのフレーズが4つ、出来上がりました!同様に「好きな場所」でも動きを創ってみましたよ。最後の発表では「体を大きく使って」の言葉かけに反応して、思い切りよく動いてみる子どもたちの様子がありました。言葉から、イメージによって動きを創り出すことを体験しました。ありふれた単語ではなく、「好きな○○」というのが大きなポイントでしょうか。言葉にイメージが加わり、動きにしていくこの過程に個性が見られて、面白い創作の時間となりました。
さて、次回は連休あけの火曜日です。ダイナミックな創作テーマも決まり、先生のリクエストで、矢内原さんの振付を皆でります



川上暁子